虚心坦懐

皆さま、こんにちは、そして、こんばんは。

中小企業診断士の菅野です。

今日のテーマは、「虚心坦懐」です。

ぜひ、お付き合いください。


さて、冒頭に掲げた「虚心坦懐」の意味ですが、「虚心」とは、心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態、「坦懐」はわだかまりがなく、さっぱりとした心、平静な心境にあることを言います。

 

仕事でも家庭でも、何かに取り組むときは、「自らの心」を「虚心坦懐」の状態にすることが非常に大切だと思います。

 

しかしながら、日々活動していますと、「虚心坦懐」から引き離そうとする出来事や誘惑が次々と襲い掛かりますから、知らず知らずに雑念、邪念、俗念に支配される状態に陥ってしまうことも少なくないのではないでしょうか。

 

その状態で、例えばですが、事業計画を立案したりしますと、良い計画になりづらいと思うことがしばしばです。

 

なので、計画をつくるときには、「虚心坦懐」をから引き離そうとする出来事が心を支配している状態・・・即ち「心が曇っている状態」から脱し、「心が晴れている状態」に自ら律する(あるいは導かれる)ことが大切ではないかと思うのです。

 

では、「心が曇っている状態」とは何でしょうか・・・それは、嫌な出来事に遭遇し続けることによって、自らの潜在意識にマイナスの意識や感情をため込んでいる状態、即ち「潜在意識にごみがたまっている状態」と言い換えることができるかもしれません。

 

そう考えますと、「心が晴れている状態」とは、潜在意識のごみ、即ち、マイナスの意識や感情を一掃した状態となります。

 

ごみを一掃すれば、潜在意識に空きスペースができますから、人間が本来持っている「真心」、あるいは精進努力によって培われた「純心」が潜在意識を満たしてくれます。

 

「虚心坦懐」に物事に取り組むことは、人間が本来持っている「心」を呼び起こし、その「心」が、自らが進むべき方向を示してくれるのかもしれません。



さて、一概には言えませんが、外部環境は「外側の尺度」と考えることができると思います。

 

今の時代、「競争」や「比較」にさらされずに生きることは困難ですが、それはプレーヤーなら皆同じことです。

 

外部環境の変化は否応なしに訪れます。それを「脅威」と捉えすぎると不安や心配が大きくなりますが、逆に、外部環境の変化を「機会」として捉えますと「希望」が生まれるのではないでしょうか。

 

そこで生まれた「希望」は、新たな挑戦、経験を経て「成長」へとつながっていくと思います。

 

一方で、内部環境は「内側の尺度」と考えることができます。

 

内部環境において「弱み」を是正するのは大切だとは思いますが、そのために、自らあるいは第三者が必要以上にダメ出しをし過ぎますと、成長のパワーを失わせることになります。

 

逆に「強み」に目を向け、その強みを発展させていきますと「希望」が生まれ、強みを活かした取り組みを経て「成長」していくことができるのではないでしょうか。

 

外部環境の「機会・脅威」、内部環境の「強み・弱み」を分析し、今後の方向性を定める手法を「SWOT分析」と言います。曇りのない心で自問自答し、また、善なる意見も参考にしつつ、改めてSWOT分析を進めたいものですね。


今日はここまでとさせて頂きます。

 

最後までお読み下さり、ありがとうございました。