今日はちょっとユニークなテーマ、「家庭における“組織成果”」について、思うところを書いてみたいと思います。
私自身、子育てを振り返ると「あのとき、もっとこうしておけばよかったな…」と反省ばかりです。でもそんな経験も含めて、家庭ってある意味、“小さな組織”のようなものだなと感じることがあります。
家族の幸せを願う気持ちって、実は経営者が会社の未来を思う気持ちとどこか通じるところがあるんじゃないでしょうか。
1. 人はなぜ「幸せになりたい」と思うのか?
私たちは、誰しも「幸せでいたい」と願っていますよね。
これは難しい理屈ではなく、ごく自然な気持ち。生きていくうえで、安心したい、楽しく過ごしたい、大切な人とつながっていたい――そんな気持ちは、誰にとっても本能的なものだと思います。
ときには、「もっと成長したい」「誰かの役に立ちたい」といった思いが湧いてくることもあるでしょう。それもまた、「自分はここにいていい」「価値ある存在だ」と感じたいという深い欲求からくるものです。
つまり、「幸せを求めること」って、人生をより良く生きようとする自然な営みなんですね。
2. 幸せのかたちは人それぞれ――“よいこと”も“つらいこと”も含めて
「幸せって何?」と聞かれたら、きっと答えは人の数だけあると思います。
- 誰かと一緒に笑いあえたとき
- 仕事で達成感を味わえたとき
- ほっとする時間を過ごせたとき
そんな「これが私にとっての幸せだな」と思える瞬間は、きっと日常の中にたくさんあります。
でも一方で、誰かを傷つけてまで手に入れた満足感や、目先の楽しさだけを追いかけるような“幸せ”もあるかもしれません。それが本当に心から満たされるものかどうかは、少し立ち止まって考える必要がある気がします。
経営でも同じです。
短期的に結果が出たとしても、正しくない手段で得たものは、あとから信頼を失ってしまうこともあります。
だからこそ、「なぜその成果を目指すのか」という“想い”や“動機”を大切にしたいですね。
家庭という「小さな組織」にも、理念や想いがある
家庭も、小さな社会、ひとつのチームです。
目に見える成果がなくても、毎日の食事、会話、安心できる空間――そんな当たり前が積み重なって、家族の土台になっています。
そして、その根底には「家族みんなが幸せでいてほしい」という気持ちがあるはずです。それはまさに、経営者が社員や組織の未来を思う気持ちと、重なる部分ではないでしょうか。
おわりに:成果よりも、その“根っこ”を大切に
家庭にしても、会社にしても、大切なのは「どんな結果を出したか」だけではありません。
それよりも、「どんな気持ちで向き合ってきたか」や「どんな想いで動いていたか」といった、“心のあり方”が長く残るものだと思います。
私たちが幸せを願う気持ちは、誰かを想うやさしさでもあり、生きる力そのもの。
だからこそ、“成果”を求めるだけでなく、その根っこにある「想い」や「つながり」に目を向けていきたいですね。